会見する宮迫博之と田村亮(撮影/今村拓馬)
会見する宮迫博之と田村亮(撮影/今村拓馬)

 2019年も年の瀬に迫った。そこで、AERA dot.上で読まれた記事ベスト20を振り返る。

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 8位は「吉本側が宮迫と田村の爆弾発言に反論 『会見場を押さえたのに、2人が来なかった』」だった。お笑い芸人らが反社会的勢力の宴会に出て金銭を受けとる“闇営業”問題。7月には宮迫博之や田村亮ら11人の芸人が無期限謹慎処分となる出来事もあった。だが、この問題を機に宮迫らと吉本興業側の意見が食い違う“舌戦”が発生。吉本が6000人いる所属芸人と契約書を交わしていなかったことが露呈されるなど、先が読めない展開となった。泥沼の様相を再びお送りする。

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 反社会的勢力との“闇営業”問題を巡って、お笑い芸人の雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮が7月20日に開いた会見。2人はお金をもらっていたことを早期に会見で説明したかったが、会社側からは「静観でいきましょう」と、事実上の口止めを指示されていたと主張。吉本興業の岡本昭彦社長から、「会見したら全員クビだと言われた」と会社への不信感をあらわにした。

 事実なら会社側が情報開示を差し止めていたことになる。吉本興業はこれまで正式な会見を開いておらず、説明不足が批判されていた。

 2人の会見について吉本興業の関係者は、内容を精査していないという前提で、次のように反論する。

「2人はこれまでも事実と異なる説明を繰り返してきた。会見を開かせなかったと言うが、会社としては会場も押さえて準備をしていた。2人の方が会見に来なかったのです」

 しかし、2人は会見で、吉本興業の岡本社長と宮迫ら5人だけで6月24日に話をした際に、会見しないよう圧力を受けたと訴えている。

「『亮、ええよと、お前辞めて一人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんだら全員連帯責任で首にするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはおまえら全員首にする力があるんだと』と岡本社長から言われ、全員何も言えなくなりました」

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