本誌は朝比奈容疑者が使用したけん銃の写真を入手した。自動小銃は米軍などがよく携帯する、M16である可能性が高い。回転式けん銃より、入手は困難で殺傷能力は非常に高いものだという。

「京都府警は自動小銃を押収した際、扱いがわからなかった」(同前)

 古川組長は今年夏も六代目山口組弘道会系組員から暴行を受けるなど、その周辺には不穏な空気があったという。

「古川組長が親族の居酒屋に行くのは日課。だが、それを知るのはごく一部。暴行を受け、身辺にはすごく気を付けていた。どうして声をかけられて、外に出たのだろうか。朝比奈容疑者は古川組長の身辺情報を誰かに提供されたのだと思う」(同前)

 しかし、神戸山口組関係者の見立ては違う。

「古川組長と朝比奈容疑者はお互いに以前から面識があった」

 元山口組顧問弁護士、山之内幸夫氏はこう語る。

「古川組長襲撃で六代目山口組は力で神戸山口組を抑えこみ、切り崩す方針なのかと思えてくる。この先、大抗争になりかねない」

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事