至学館大学監督に復帰する栄和人氏 (c)朝日新聞社
至学館大学監督に復帰する栄和人氏 (c)朝日新聞社

 レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨選手(35)をめぐるパワハラ騒動で、日本レスリング協会の強化本部長を辞任、至学館大学(谷岡郁子学長、愛知県大府市)の監督を解任されていた栄和人氏(59)について11月20日、同大学は監督へ復帰させることを発表した。

 12月に東京である全日本選手権で久しぶりに公に姿を見せるが、同大学の選手、卒業生には今年の世界選手権62キロ級3位の川井友香子やリオ五輪の69キロ級金メダリスト土性沙羅など実力者が多く、東京五輪で活躍する可能性が浮上した。

 9月にカザフスタンで行われた世界選手権で、女子の金メダルは57キロ級の川井梨紗子選手一人と不振で、選手や保護者から「栄さんを復帰させてほしい」との要望が強まっていた。

 栄氏は「もう一度監督になれるとは思わなかった。僕のような愚か者を信頼してくださった谷岡学長や選手には感謝してもしきれない。迷惑をかけないように行動に注意して一人でも多くの選手が五輪や世界選手権などに出られるように頑張りたい」と語った。

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