「たんぱく質は7.4グラム。これは卵1個分、納豆でいえば1パック分の量です。ビタミンEは2.9ミリグラムで、アボカド4分の3個分。ナイアシンは7.7ミリグラムで、切り身のサケ2切れ分相当です」(佐藤さん)
30粒も食べられないという人には、ピーナッツバターをゴマあえの練りゴマ代わりに使ったり、あえ物や鍋物、汁物、サラダのドレッシングに使ったりするのはいかがだろう。大さじ1+2分の1杯分を普段の料理に取り入れるだけでいいそうだ。
何よりうれしいのは、食後の血糖値の上がり方を数値で示した「GI値」が低い、低GI食品であることだ。食後血糖値の上昇を2回目の食事の後まで抑えるというセカンドミール効果があり、糖尿病予備軍の人に有効だという。
佐藤さんは、こうもPRする。
「ピーナッツを長期摂取しても肥満のリスクが減少したという、(複数の研究をまとめて第三者が検証する)システマティックレビューもあります」
「粒」の効果で満腹感を得られることも、太りにくい理由の一つだという。
とはいえ、寝る直前に食べたら太る元。佐藤さんによると、就寝2~3時間前までであれば問題ないそうだ。
食事のバランスが崩れたなと感じた人は、ピーナッツを食べてみるのはいかが。食卓や職場のデスクの上に、ピーナッツの瓶を一つ置いて口さみしい時にペロリ、というのもよさそう。くれぐれも食べ過ぎないようにピー。(本誌・大崎百紀)
※週刊朝日オンライン限定記事