ドン小西
ドン小西
桜を見る会/総理大臣主催の花見会として、1952年から東京・新宿御苑で開催されている。ドレスコードは「平服」。今年は招待客、出席者とも過去最多となり、約5500万円を支出。招待客選びの不透明さなどから、税金の私物化との批判が高まり、11月13日、来年度の開催の中止を決定=4月13日、新宿御苑で (c)朝日新聞社
桜を見る会/総理大臣主催の花見会として、1952年から東京・新宿御苑で開催されている。ドレスコードは「平服」。今年は招待客、出席者とも過去最多となり、約5500万円を支出。招待客選びの不透明さなどから、税金の私物化との批判が高まり、11月13日、来年度の開催の中止を決定=4月13日、新宿御苑で (c)朝日新聞社

 総理大臣主催の花見会として、1952年から東京・新宿御苑で開催されている桜を見る会。招待客選びの不透明さなどから、税金の私物化との批判が高まり、11月13日、来年度の開催の中止を決定した。参加経験があるファッションデザイナーのドン小西氏が会場の様子を明かす。

【写真】立ち位置を巡って熾烈なバトル?欲望うずまく「桜を見る会」タレントブースがこちら

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 今週はいつもと違う特別版。今ごろツッコまれている4月の「桜を見る会」をチェックだ。あたしも招待されて何度か行ったことがあるけどさ。芸能人枠で入ると、ロープの内側を芸人とかと一緒にぞろぞろ歩くんだよ。で、ロープの外に鈴なりになってるのは、有名人見たさにやって来た一般の招待客。要は芸能人を見る会なんだって。

 芸能人のファッションは大きく2パターン。目立つようにテレビの衣装で営業代わりの人もいるし、ド派手な振り袖や、似合わないスーツ姿でめかし込んでくるタレントなんかも多いんだよ。ま、どんなにがんばってもノーギャラだから、みんな元を取ろうと必死だよ。

 今年は行っていないけど、こうやって優雅に写真に写ってる人たちも、直前まで立ち位置を巡って熾烈なバトルを繰り広げていたはず。あたしなんて気が弱いから、最前列からぐいぐい押されて、帽子しか写ってない写真もあったもの。ヘトヘトになって帰ろうと思っても、一般客にドンさーんとか手を振られると、さすがに離脱しにくいし。とにかくあたしはこんな会、なくなっても困りませんので。

■評価は……?

特別版! 今週の★付けはありません ※満点は5DONです。

(構成/福光恵)

週刊朝日  2019年11月29日号