14日の発表で登壇した紅白歌合戦の出場歌手・グループ (撮影/緒方麦)
14日の発表で登壇した紅白歌合戦の出場歌手・グループ (撮影/緒方麦)

 紅白歌合戦が話題になる時期がやってきた。NHKは11月14日、今年の出場歌手41組(紅組21組、白組20組)を発表した。

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 最多出場は紅組が42回の石川さゆり、白組が49回の五木ひろし。氷川きよしは20回目の出場となる。初出場は計8組。小中学生5人組ユニット「Foorin」は、NHKの「2020応援ソングプロジェクト」の楽曲「パプリカ」を歌っており、多くの子供たちに親しまれている。

 昨年初出場したムード歌謡グループ「純烈」は、不祥事によるメンバー脱退を乗り越え、2年連続の出場を果たした。紅白の制作統括の加藤英明チーフプロデューサーは発表会見後に、「リリースした楽曲が支持され今年の活躍が顕著だった」と言及。メンバー4人も公式ブログで喜びのコメントを発表し、リーダーの酒井一圭はこう書き込んだ。

「今年は体力的にも、スケジュール的にも、精神的にも、ギリギリでした。(中略)純烈らしく元気に世界中の視聴者の皆さんにパワーを送りたいと思います!」

 注目すべきは特別企画の「AI美空ひばり」。今年で没後30年を迎えた昭和の歌姫・美空ひばりの姿や動き、声などを、最新のAI(人工知能)技術で再現する。歌うのは秋元康氏が作詞・プロデュースした新曲「あれから」。制作過程は「NHKスペシャル」で紹介された。令和元年の紅白で、時空を超えた夢のシーンが実現する。

 一方で、早くも落選を“ネタ”にするアーティストが続出。2012年から4年連続出場したエアバンド「ゴールデンボンバー」は、新アルバム「もう紅白に出してくれない」のリリースを発表した。

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