ソフトバンクG投資戦略暗転 市場が孫氏に促す三つの猛省 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ソフトバンクG投資戦略暗転 市場が孫氏に促す三つの猛省

小島清利週刊朝日
9月中間決算の説明に臨むソフトバンクグループ孫正義会長兼社長 (c)朝日新聞社

9月中間決算の説明に臨むソフトバンクグループ孫正義会長兼社長 (c)朝日新聞社

 いまでも、市場では孫氏に引き続き積極的な投資を期待する向きは多い。矢野経済研究所社長の水越孝氏は言う。「ファンド運営会社としてのソフトバンクグループは孫氏の発言どおり、反省すべきであるが、萎縮する必要はないと考える」

 一方で、水越氏は孫氏に対し、三つの意見を投げかける。ひとつは、「未公開企業の株価が市場で形成されるものではなく投資家と起業家との相対で決まるため、未実現利益に対する期待値は実力以上のものになりがちである」ことだ。

 二つめは「投資先企業の個別評価の開示範囲はファンド出資者にとどまっているため、SBGの投資家にとってファンドの投資先情報がブラックボックスである」こと。そして三つめは「通信事業という公益性の高い事業を展開する子会社の経営が親会社の投資事業の成否から影響を受けるのは好ましくない」ことだ。

 こうした声に耳を傾けて市場の懸念を払拭(ふっしょく)し、再び、世界の成長企業を的中させて巨額の利益を稼ぎ出せるか。カリスマの手腕が問われている。(小島清利)

週刊朝日  2019年11月22日号


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