「illumy」はアプリから起床時間や発光の長さを設定できる。1万5481円
「illumy」はアプリから起床時間や発光の長さを設定できる。1万5481円
[左]ベッド横に設置した「Sleepion3」。白と黒の2種類でシンプルなデザイン。1万780円。専用バッテリー付きは1万2980円/[右]「Active Sleep MATTRESS」の内部。23本のチューブ内の空気を調整することで、マットレスの硬さを変えることができる
[左]ベッド横に設置した「Sleepion3」。白と黒の2種類でシンプルなデザイン。1万780円。専用バッテリー付きは1万2980円/[右]「Active Sleep MATTRESS」の内部。23本のチューブ内の空気を調整することで、マットレスの硬さを変えることができる
「THIM」本体は約5グラムと軽量で、装着したまま寝ても違和感はない。2万4241円
「THIM」本体は約5グラムと軽量で、装着したまま寝ても違和感はない。2万4241円
「レム東京京橋」の客室。中央が「Active Sleep BED」。1人1泊1万5000円~で宿泊できる
「レム東京京橋」の客室。中央が「Active Sleep BED」。1人1泊1万5000円~で宿泊できる

「若いころは深い眠りで、何時間でも寝られたのに!」と思う人は少なくない。安易に睡眠薬に頼る前に、できることはたくさんある! というわけで快眠グッズを試してみた。

【写真】“スリープテック”快眠グッズをもっと見る

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“スリープテック”という言葉を聞いたことがあるだろうか? ITなどの技術を活用し、睡眠状態を測定したり、眠りやすい環境を整えたりする製品を指す。今回、記者は三つのアイテムを実際に使ってみた。

 一つ目は「illumy(イルミー)」。大きなアイマスクで、内側に秘密がある。就寝時は夕暮れ時のような赤い光を発することでリラックスした状態に誘い、起床時は青い光が徐々に強まり、白い光に変わることで目覚めを促す仕組みだ。宇宙飛行士の体内時計の調整に使われた技術を応用しているという。

 さっそく「illumy」を装着してベッドに入る。まぶた越しに温かみのある光がチカチカと点滅している。普段は真っ暗な状態で寝ているため、はじめは面食らうが、すぐに心地よさを感じてすっと眠りに落ちた。朝はまぶた越しに柔らかな光を感じ、自然と目が覚めた。目覚まし時計のアラーム音にたたき起こされるよりはるかに快適だ。

 販売元のウェザリー・ジャパンによると、光で起きられるため、新幹線の中で愛用している人もいるとのこと。外光を遮断できるので仮眠などでも使えそうだ。

 二つ目は「Sleepion(スリーピオン)3」。これは聴覚(音)、嗅覚(香り)、視覚(光)を刺激して眠りに導く快眠ツールだ。音は入眠にふさわしいオリジナル音源やクラシックの名曲、鳥のさえずりなど、15種類から好みのものを選べる。香りはリラックスしやすいラベンダーなどの3種類を用意。光は本体下部で、ろうそくの揺らぎを再現した、温もりのある明かりが灯る。

 さっそく枕元に置いて寝てみる。アナログレコードのような柔らかい音が流れ出し、耳に心地がいい。香りもスイッチを入れてしばらくすると、かすかに漂ってきた。装置は45分後に自動的に切れるようになっている。また、旅先などで環境が変わっても、これがあれば自宅と同じ睡眠環境を再現できるのはよさそうだ。

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