しり相撲では大竹と吉田の前に、光浦靖子も上田まりえと対決していた。大竹は安全のため敷かれているマットが1枚だったことに言及。「これさあ、ちょっと1枚だけなんですか」と、光浦らを気づかう場面もあった。

 イベントでは、ロバの鳴きまねをした吉田の声を、4人の声の中から当てるというクイズもあった。吉田とラジオ番組で長年共演している伊東四朗(82)が間違うなか、見事当てたのは本誌連載でもおなじみの室井。放送後の取材でこう喜んだ。

「照美さんの声は絶対4番だと思った。ちょっと声がにごったところが決め手ですかね」

 運動会は綱引きなどもあり、最終的には“審査委員長”の伊東の裁定で大竹まことチームが勝利。大竹は最後にこうあいさつした。

「川崎から来た方は家が(水害で)つぶれちゃいましたとおっしゃって、それでもここに来て、『大竹さん頑張ってください』と。ほんとに『お前が頑張れよ』と言いたいところですが、それだけ楽しみにしていただいているということで、もう感謝しかありませんね」

 放送後の取材では、大竹がリスナーからの投稿を読んで涙ぐんでいたことを共演者に暴露された。健康面での不安をかかえ、恒例のイベントも今年が最後になるかもしれないという思いがあったようだ。

 もちろん大竹は、「うるっときてませんから。何を言ってるんだ」と返しつつ、こう締めくくった。

「回を重ねるごとにお客さんが熱い。ラジオにかじりつくように聞いてくれる人もいる。体はぼろぼろだけど来年もやりますよ。競技は、盛り上がっているしラグビーで」

 病気を抱える大竹は先輩の伊東から、年を取るとどうしても悪いところが出てくるとして、「80超えると全身にじわーっと押し寄せてくるよ」と言われたという。大竹は、「俺は80越えないようにしないと」と最後まで笑いを取りつつ、ラジオ番組やイベントを続けることに改めて意欲を見せていた。
本誌・多田敏男
※週刊朝日オンライン限定記事