「怒りの感情に振り回される人は、(1)でなければ(3)といった具合に両極端に考える人です。100点でなければ、もうダメとしていては、何事にも腹が立つでしょう。(2)のまあ許せるゾーンが大きいと『そういうこともあるか』と多くのことが気にならなくなり、無駄なイライラが減ります」

 怒りはマイナスな面ばかりではないと安藤さんは言う。

「怒りの感情は闘志になります。怒りは何かを変えたいという大きな力になる。怒りの感情をエネルギーにすることも、怒りの感情に振り回されてモチベーションを下げることも、自分で選択することができるのです」

 生きていく上では、怒りとうまく付き合うことが、必要なようだ。アラフィフのおじさん記者も、高齢になってもキレる記者にならないよう気をつけたい。(本誌・羽富宏文)

※週刊朝日10月25日号に加筆修正