さらにこう続ける。

「昔、同じ職場だった時、女性教諭が嫌いなB先生がいました。『B先生はどうしようもない。授業中に騒いでもいい。ボイコットしてもいい』と子供たちにけしかけるのです。東須磨小学校でも、嫌いな先生に同じことをしていた。女性教諭は被害を受けた男性教諭について『反抗してもいい』『言うこと聞くな』と生徒に話し、アイツ呼ばわりしていました」

 被害を受けた男性教諭へのイジメは、児童へ配布するプリントに落書きしたり、水で濡らしたりするなど、児童への授業に影響するものも報告されている。

「職員室でも、人が少ない時を狙って、3人の男性教諭たちをけしかけて、被害にあった男性教諭の背後から蹴ったり、叩いたりしていた。ある時『痛い、痛い』というので、何事かと見たら、被害者がしゃがみこんでいた。叩いた男性教諭は、小走りに逃げて行った。被害者に聞いても『いや、大丈夫ですから』『何もないです』というばかりだったそうです。被害者は、イジメていた4人から『家まで運転しろ』と送迎を命じられ、パシリにされていた。私も女性教諭が被害者の車に乗っているのをみたことがあった」

 10月16日の保護者説明会では、4人の教諭の謝罪文が読みあげられた。

女性教諭は被害を受けた男性教諭について「かわいがってきただけに本当につらいです」と綴っていた。

また、激辛カレーの「現場」となった家庭科室やマスコミで報じられる正門などを改修することも、報告された。別の保護者がこういう。

「4人の教諭の謝罪文には非難ゴウゴウでしたね。謝罪になってないという意見が大勢。それに、家庭科室や正門を改修って税金でしょう。何を考えているのやら。先生による先生のイジメに気づいていた子供も結構います。女性教諭が被害の男性教諭に『アイツ』『とろい』『イヌ』などと、文句を言っているのをうちの子どもも聞いたことがあるそうです。『先生があんなことを言うのは、信じられない。ああいう大人にはなりたくない』と話しています」

 保護者の許可を得て東須磨小学校に通っている子供に取材すると、こう答えた。

「東須磨小学校イコールイジメというイメージになっている。恥ずかしい。もうあの4人の教諭には学校に戻らないでほしい」

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事