カトリーヌ・ドヌーヴの“神テイク”とは? 是枝監督が明かす (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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カトリーヌ・ドヌーヴの“神テイク”とは? 是枝監督が明かす

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是枝監督の映画に初めて出演したカトリーヌ・ドヌーヴ(photo L.Champoussin (c)3B-分福-Mi Movies-FR3)

是枝監督の映画に初めて出演したカトリーヌ・ドヌーヴ(photo L.Champoussin (c)3B-分福-Mi Movies-FR3)

映画「真実」(配給:ギャガ)はTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開中((c)2019 3B-分福-MI MOVIES- FRANCE3CINEMA)

映画「真実」(配給:ギャガ)はTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開中((c)2019 3B-分福-MI MOVIES- FRANCE3CINEMA)

「新鮮な気持ちを取り戻せた出会い」と話す是枝裕和監督 (撮影/工藤隆太郎)

「新鮮な気持ちを取り戻せた出会い」と話す是枝裕和監督 (撮影/工藤隆太郎)

「シェルブールの雨傘」「昼顔」「ロシュフォールの恋人たち」……映画史に名を刻むカトリーヌ・ドヌーヴが、「万引き家族」でカンヌ国際映画祭最高賞を受賞した是枝裕和監督とタッグを組んだ。しかも、本人と同じ国民的大女優という役で! ドヌーヴの魅力に「完全にやられちゃいました」と言う是枝監督のインタビューをお届けする。

【映画「真実」の場面写真はこちら】

*  *  *
 その映画「真実」は、母と娘のこじれた関係に光を当てた物語。社会からはじき出された人々でつながる疑似家族を描いた前作から一転、「前向きになれる明るい作品を目指した」と是枝監督。主演のドヌーヴや娘役のジュリエット・ビノシュにインタビューし、彼女たちの生の言葉を脚本に生かしただけに、リアルな人間像にニヤリとさせられる楽しい作品となっている。是枝監督にとっては初の海外作品だ。

 映画は、国民的大女優ファビエンヌ(ドヌーヴ)がパリの自宅で新作映画のインタビューを受けているところから始まる。そこへ米国ニューヨークで脚本家をしている娘リュミール(ビノシュ)が、夫のハンク(イーサン・ホーク)と娘のシャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)を連れてやってくる。

 名目はファビエンヌの自伝本『真実』の出版をお祝いするためだったが、リュミールは事前に原稿を読ませてもらう約束をほごにされておかんむり。実際読んでみると、事実とはまったく異なる内容で……。

 プライドが高く自分勝手で毒舌、高飛車で平気でうそをつくファビエンヌ。娘に「この本のどこに“真実”があるのよ!」と言われても、「私は女優よ。本当の話なんてしない。それに事実なんて面白くないわよ」とうそぶいたり、主演が取れるようにと願掛けしてアルコールを断っているテレビ俳優のハンクに向かって「当分(主演は)こないから(飲んでも)平気よ」とワインを注ぎ入れたり。陰で共演女優をくさすのもお手の物。そんな嫌みで一癖も二癖もあるファビエンヌを演じるドヌーヴの魅力が全開だ。


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