鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
※写真はイメージです (Getty Images)
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 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「子供にとっての危険」について。

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 このことをここに書くことで、同じような事故を防ぐことができるかもと思って書きます。

 先日、二子玉川(東京都世田谷区)で花火大会があり、僕と妻と4歳の息子と、お隣さんの家族で、知人の家の屋上で花火を見させていただきました。とても楽しく、夜9時を過ぎて帰ることに。ワゴンタイプの車の運転をうちのスタッフに頼んでいました。普段、あまり助手席に乗ることのない僕ですが、助手席に先に乗り込みました。そして、息子が後ろの席に乗り込もうとしました。その時です。

 乗り込もうとした息子が、助手席のドアが閉まる部分を持って乗り込んでいたのです。僕はそれに気づかずに、ドアを思い切り閉めてしまいました。閉め終わると同時に、息子の叫び声。「いたーーーーー」と。僕が確認をせずに閉めてしまい、息子の指が挟まれてしまったのです。今、思い出すだけでも胸がギュッと苦しくなります。泣き叫び、指からは血が流れている。すぐに花火を見た知人の家に戻りました。息子はパニック状態になって泣いています。妻も動揺と涙。すると、お隣の家族の奥さんが冷静に、息子を救急で受けてくれる病院を探してくれました。

 まずは、すぐに思い浮かんだ近くの大学病院。土曜夜の9時過ぎ。電話で詳しい状況を話すと、それに対応できる医師がいないと断られてしまった。妻は昨年、骨折した時に受け入れてくれる病院がなかなか見つからなかったので、それもプラスして焦る。そこで「消防庁に電話してください」と言われて電話して、ケガの状況などを伝えると、いくつか病院の候補を教えてくれました。これに片っ端から電話していく。お隣の奥さんの冷静さに本当に救われました。受け入れてくれる病院が見つかり、車で連れていきました。息子は泣き疲れてグッタリしてしまいました。

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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