百田尚樹の小説「ヨイショ感想文」 2日で中止した新潮社の想定外とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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百田尚樹の小説「ヨイショ感想文」 2日で中止した新潮社の想定外とは

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岩下明日香週刊朝日
新潮社のキャンペーンの画像。「読書がすんだらヨイショせよ」と呼びかけている

新潮社のキャンペーンの画像。「読書がすんだらヨイショせよ」と呼びかけている

百田さんをモチーフにしたマンガ。吹き出しには「オレに触れると炎上するで」

百田さんをモチーフにしたマンガ。吹き出しには「オレに触れると炎上するで」

キャンペーンの画像には“可愛くした”百田さんも登場

キャンペーンの画像には“可愛くした”百田さんも登場

 新潮社が作家・百田尚樹さんの小説『夏の騎士』を宣伝するため読書感想文を募集したところ、わずか2日で中止に追い込まれた。

「読書がすんだらヨイショせよ」と題するキャンペーンを、10月4日から開始。新潮社の公式ツイッターで感想文をネットに投稿するよう呼びかけた。百田さんを「気持ちよく」させた20人に1万円分の図書カードを贈る予定だった。

【百田さんをモチーフにした画像はこちら】

 公式ツイッターではネタバレは禁止という前提で、「王道は純粋なヨイショ」だとして次のような文章例を公開した。

「『国語の教科書にのせるべきだ』 読了後、最初に心に浮かんだ気持ちだ。この作品は人生に必要なすべてをおしみなく読者に与えてくれる。知らぬ間に涙がほほをつたっていた。『そうか。この本と出会うために、僕は生まれてきたんだ。』」

 これに対し、ネット上ではほめるどころか、批判や揶揄(やゆ)するような声が続出。ツイッター上では次のような厳しい意見も相次いだ。

「本当の評価はともかくともかく『ヨイショ』すればいいのですか? そこに良い作品を世に出すという出版社としての使命の崩壊を見ました」

 こうした“想定外”の動きに、新潮社は10月5日夜に公式ツイッターで、「お騒がせをし、申し訳ございません。多くのご意見を受け、中止とさせていただきます」と発表。新潮社は取材にこう説明する。

「このキャンペーンは、『夏の騎士』の魅力をより多くの方に知っていただくため、新潮社の責任で実施しましたが誤解を与えかねない表現もあり、その宣伝目的が達せられないという判断から中止することになりました」

 投稿呼びかけでは全身金色の百田さんも登場しており、そもそも話題作りをねらった「炎上商法」ではないかとの指摘もある。

 新潮社はそのような意図は全くなく、あくまで批判が相次いだことを事前に「想定していなかった」との立場だ。すでに寄せられた感想文には、現在対応を検討中だとしている。

 ほかにも小説の宣伝のために、百田さんをモチーフにした4種類の画像が公開されていた。うち一つは、百田さんが「オレに触れると炎上するで」と語るマンガ。今回の騒動を受けて、4種類の画像も公式ツイッターから消去された。


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