丸山茂樹氏は、武藤俊憲選手の4年ぶりの優勝、力が入ったラグビー観戦について語る。
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テレビ解説の仕事で国内男子ツアーの「パナソニックオープン」(9月26~29日、兵庫・東広野GC)へ行ってきました。武藤俊憲(41)が通算21アンダー、2位に4打差をつけて優勝。4年ぶりにツアー7勝目を挙げました!
武藤の特長が生きた優勝でしたね。もともとトータルドライビングっていって、飛んでフェアウエーをキープする率がずっと1位で、定評があったんですね。そこが戻ってきて、アイアンショット、グリーン周り、パッティングがかみ合うと、ポンと優勝できる。
それがね、3年前の7月の「日本プロ選手権」(北海道クラシックGC)で谷原秀人(40)に逆転負けを食らったころからおかしくなったんですよね。そのうち40歳になって、「武藤ちゃんもなかなか厳しいのかな」なんて思ってたんですけど、パナソニックでの姿っていうのは、また一段と頼もしいものがありました。自分の中で何か見つけたんじゃないですかね。
41歳であのパフォーマンスは立派ですよ。距離も飛んでるし、ショットも切れてたし、申し分ない。これまでの6勝と比べても、相当に手応えのあるゴルフで優勝したんじゃないでしょうか。
前回の優勝が3年ぶり、今回の優勝が4年ぶりでした。パナソニックでいいきっかけをつかんだとしたら、次はもっと短い間隔で優勝カップを抱けるかもしれませんね。ゴルフって、一瞬でいい流れが終わっちゃうこともあるんですよ。だけどほんとの確信を得たときって、いまの石川遼(28)みたいに続いたりする。これがゴルフの難しいというか、不思議なところですね。「昨日まであんなにうまくいったのに、なんで今日はうまくいかねえんだよ」みたいなアップ&ダウンの波が訪れるんですね。ほんと難しいです。
さて、ラグビーのワールドカップです。日本は9月28日、世界ランキング2位だったアイルランドに19‐12で勝ちました!