台風15号の影響で電線に大きな木が倒れかかり、周辺の住宅は停電が続いた (c)朝日新聞社
台風15号の影響で電線に大きな木が倒れかかり、周辺の住宅は停電が続いた (c)朝日新聞社

 台風15号がもたらした千葉県の大規模停電。東京電力の甘い目算に加えて国や県の初動が遅れたこともあり、思わぬ長期化に県民の疲労は増す一方だ。停電に対して、どのような心構えが必要か。防災士研修センター代表取締役の玉田太郎さんに聞いた。

「これほど長期化していることも踏まえると、少なくとも1週間は自分たちでしのげる備えをしておきたいですね」

 照明の役割を果たすのはLEDランタンや懐中電灯。アウトドア用品コーナーで買えるので、家族の人数分は持っておきたいところだが、LEDランタンなどは価格の面から難しい場合もある。玉田さんはひと工夫できると話す。

「懐中電灯に白のポリ袋やシーツなどをかぶせます。白は光を反射するので、LEDランタンのような光の広がりが出ます。一方で、ロウソクはやめましょう。火災のもとです」
 最重要なのが情報の確保だ。携帯ラジオが有用なのは言うまでもない。通信の不通がないなら、携帯電話さえ使えれば、復旧状況や避難情報など、正確な情報入手はぐんと楽になり、連絡手段も確保できる。

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