最下位に沈むヤクルトが9月10日、小川淳司監督、宮本慎也ヘッドコーチの今季限りでの退団を発表した。小川監督の退任はチーム低迷の責任を取っての「既定路線」だが、驚いたのは次期監督の有力候補と見られていた宮本ヘッドコーチの退団だった。
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スポーツ紙の担当記者は選手と微妙な距離感があったことを指摘する。
「宮本さんは、ファミリー気質のヤクルトでは珍しい『うるさ型』のタイプです。前年の最下位から昨季は2位と躍進したので選手から目立った不平不満の声は出ていなかったのですが、最下位に逆戻りした今年は宮本さんから厳しく指導されることを公然と嫌がる若手選手も少なくなかった。フロントも宮本さんを是が非でも監督にしたいわけではなかった。いろいろ察知して身を引いたのだと思います」
宮本ヘッドコーチの退団で注目される次期監督だが、最有力候補は高津臣吾2軍監督だ。現役時代はヤクルトの守護神を務めて4度の日本一に貢献。大リーグでも抑えを務めるなど日米通算313セーブを挙げた。韓国、台湾でもプレーし、独立リーグ・新潟では2012年に選手兼監督としてBCリーグ初優勝を飾っている。