──天才生徒会会長の白銀御行という役について、どんな印象を持ちましたか。

 頭がめちゃくちゃ良くて、でも恋愛に関しては偏差値がかなり低くて弱い。だけどとっても一途で、いざという場面では、ちゃんとかっこいいところを見せられる男です。ここぞという場面では、はっきり自分の気持ちを言えるというのは、かっこいいなと思います。

 一方で、クールなんですけど、ちょっと抜けているところもあって、めちゃめちゃピュアで可愛らしいなというところもあります。特に“心の声”として出てくる面はものすごくピュアで、「もうこの心の声を、そのまま表に出せばいいじゃん」と、もどかしい気持ちになる部分もありました。表面的にはクールでも、心の声はピュアで熱いというギャップがあったので、そこから戻ってくるときが難しかったですね。自分でもちょっと笑いそうになっちゃったりとか。

──コメディー要素がたっぷりの作品ですが、笑いについて意識した点はありますか。

 自分としては、あまり笑いについて考えないようにしていました。というのは、僕自身が、あんまり笑いというものをよくわかっていないという感覚があるんです。むしろ、笑いの感覚が人とずれているという意識があって……。たとえばお笑い番組をメンバーと一緒に見てるときも、「僕は笑ってるのに、僕以外は誰も笑っていない」というシチュエーションとか「みんなは笑ってるけど、どこが面白いのかわからない」ということも結構あったりして。だから自分の感覚での笑いというものを出すということは控えていました。

──好きな相手ができたら、自分から告白したいですか、相手に言ってもらいたいですか。

 僕は、素直に「好き」って言いたいですね。自分から告白したいと思っています。この映画では、先に「好き」って言ったほうが負けという設定なんですけど、僕は自分から告白することって、逆に勝ちなんじゃないかと思います。もちろん本当の勝ちは、両想いになってからだと思いますけど。

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