■体脂肪、活動量

 一般的になってきた、体脂肪計や活動量計もセルフ人間ドックに活用したいアイテムだ。

「最近の体脂肪計は、体重や体脂肪率だけでなく、筋肉量や推定骨量、内臓脂肪レベルなどもわかります。パソコンやスマホなどのアプリに連動させれば、測るだけで日々の変化が一目瞭然です」(白石さん)

 活動量計も歩数だけでなく、心拍数や運動量、睡眠時間、睡眠の質などがわかるものもある。腕時計式が多いので、着けたまま生活しても違和感はない。

■そのほかの検査

 在宅血液検査キットDEMECAL(リージャー)は、自分で採った血液を1滴入れて送ると、血糖、脂質(中性脂肪やコレステロール)、肝機能、腎機能、尿酸など、一般的な健診と同じ内容の血液検査結果を知らせてくれる。

 アルコール体質検査(NSD)は、頬の内側の粘膜を綿棒でこすって郵送するだけで、アルコールの代謝能力がわかる。

「アルコールの代謝能力はお酒に強いか弱いかをみるだけでなく、食道がんなどのがんや糖尿病など生活習慣病との関連があることが、最近の研究でわかっています」(高橋さん)

 代謝能力が低いことがわかれば、これらの病気のリスクが高いと考えられるため、飲酒量や機会を減らすなど、予防に力を入れることも可能だ。

「この検査は体質をみるものなので、1度だけ受ければいい。とくにがん家系の人や糖尿病の家族がいる方にはお勧めします。お酒を飲まない人にも受けてもらいたいですね」(同)

 こうした家庭用の健康測定器、体外診断薬や検査キットは薬局やドラッグストアなどで扱っているほか、インターネットのショッピングサイトでも販売している。ネットで買うときは、使い方などをしっかり教えてもらえるようなサポートサービスがあるところを選ぼう。(本誌・山内リカ)

■家庭血圧計のタイプ別長所と短所
【上腕式血圧計】
 長所 ・誰でも常に正しい姿勢で測定可能 ・スマホと連動するなど高性能 ・測定が速い
 短所 ・重くて持ち運びに不便 ・装着や操作に手間がかかる ・値段が高い

【手首式血圧計】
 長所 ・コンパクトで携帯しやすい ・操作が簡単 ・安い
 短所 ・正しく測れないことが多い ・測定に時間がかかる ・スマホと連動できるものが少ない
(藤山さんによる)

週刊朝日  2019年9月6日号