山田裕貴 プロ野球選手あきらめ…俳優になった意外な理由

菊地陽子週刊朝日
 子供の頃から、天体や恐竜について考えるのが好きだった。宇宙って何だろう? 運命ってあるのかな。俳優・山田裕貴さんはこういう。

「科学では解明できないような神話とかSF的な世界について、あれこれ想像することに夢中になっていました。一昨年、ある男が、人間の“概念”を奪うことで、地球を侵略する宇宙人になってしまう舞台『散歩する侵略者』を観たんです。『知りたかった世界がここにある』と思って、号泣してしまって」

 映画化もされたこの舞台は、もともと劇作家・演出家の前川知大さんのオリジナル。新作「終わりのない」は、古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を原典としたSF作品だ。「長い旅」を意味する人間と神が同居する世界が描かれた物語に、山田さんも出演することになった。前川さんから、舞台の内容について聞いたときは、話していることすべてに共感できた。「前川さんとなら、ずっと話していられる」と思った。

 今年29歳になる彼は、まさに、“ブレーク”と言ってもいい活躍ぶりだ。NHK連続テレビ小説「なつぞら」では、主人公・なつの幼なじみ・小畑雪次郎役。ドラマと映画とで展開される「HiGH&LOW」シリーズでも、男が惚れる学園の番長を演じている。演じている役が“山田裕貴”であることに気づかれないほど、作品の世界観に自然に馴染むことのできる彼は、“カメレオン俳優”の異名も持つ。

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