そこでこいつがたどりついた結論が、とんでもすぎてひっくり返る。

「日本には不倫という言葉があるのを知った。僕がいなくなっても、帰る場所がある人なら……」。恋におちてもいいはずあるかーい!

 え、何かい? 不倫は日本固有の文化なのかい? 正しかった! 石田純一、正しかった! そういう話じゃない。

 とにかく、年下イケメンゲットのために嘘をつき続ける女と、もう先がないから恋は不倫で男子という、どうころんでも1ミリも共感できないキャラクターのオンパレード。

 さすがにコレだけじゃってことで、鐘子の姉・葉子(仲間由紀恵)が、いわゆる普通の不倫をしている。こっちはこっちで、文句なしの完ペキ夫・賢治(谷原章介)がいながら、なんで頭ピンク(髪色)のガキ・風太(瀬戸利樹)相手なの?と、首かしげっぱなし。

 この際不倫にカンづいたハラショー(谷原)が、往年の冬彦さん(佐野史郎)ばりに木馬乗って「ムーッ!」って言うくらい変態み出してくれないと、胸がスッキリしないんですけど。

 とにかく鐘子はLINEでいいから、早く真実を伝えてこのドラマ終わらせて。

週刊朝日  2019年9月6日号

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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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