芦田:アハハハ。そうなんですね。でも、アンも妄想とかが好きだったりして、それって自分の周りに楽しいことがないなって思うからこそ、そういう妄想好きの女の子が生まれたのかな、なんて思います。
林:そうかもしれないですね。愛菜ちゃん、アガサ・クリスティが大好きなんですね。私も好きで、家に帰る電車の中で読んでて、降りる駅に着いたんだけど、もうちょっとで読み終わるからと思って、そのまま終点まで行っちゃって、ホームのベンチで折り返しの電車が来るまでずっと読んでたことがありますよ。
芦田:ああ、わかります。
林:愛菜ちゃんは小学生のときにもうアガサ・クリスティを読んでたんでしょう? すごいです。アガサ・クリスティはかなり高度だと思いますよ。日本の人だと宮部みゆきさんもお好きなんですよね?
芦田:そうです。ミステリーって、読むと止まらなくなります。
林:松本清張さんも読む?
芦田:挑戦しようと思ったことは何回かあるんですが、まだちょっと手が出せなくて。
林:あの昭和の匂いは、中学生にはまだちょっと難しいかも。
芦田:でも、その時代だからこそ存在するトリックとかもけっこう好きです。ポケベルとか……。
林:ああ、ポケベルも昭和かぁ(笑)。
芦田:あと黒電話とか、そういうのが出てきたりすると、ちょっと楽しくなりますね。
(構成/本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2019年8月30日号より抜粋