「男性と女性では見えている景色が全然違うかも。上野千鶴子先生が言うように、女性の目という鏡に映る男の姿をいちど眺めてから、どうするか考えるしかないと僕は思っています」
各章の終わりに収録されている、ジェンダー論などの研究者と清田さんの対談がまた面白い。
「現場で集めたエピソードを持っていって、先生方に専門的な知見を伺っています。男性学を含めたジェンダー学と、現場のよもやま話を結びつけるつもりで書いてはいるんです」
女性読者の反応は「わかる!」が著者調べで99%。同時に、自分も同じことをやっているかも、と反省する女性が意外に多いという。
「心の身だしなみチェックができる本です。女性から男性にプレゼントしてもらえるとうれしい」
アップデートのヒントがみっしり詰まった一冊だ。(仲宇佐ゆり)
※週刊朝日 2019年8月30日号