“天才囲碁少女”仲邑菫 母親も驚くほどの「気の強さ」

粟野仁雄週刊朝日
 囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)が8月5日、名古屋市でプロ公式戦3戦目となる、第23期ドコモ杯女流棋聖戦の予選で、金賢貞(キムヒョンジョン)四段(40)に挑み、中押し勝ちした。2連勝の仲邑初段は9月末以降の本戦出場を決めたが、会見は相変わらず寡黙で「頑張ります」とだけ話した。

 金四段は「最後にいい手を打たれてしまった。読みが速くて正確できれいに読まれていた」と脱帽。立会人の山城宏九段は「見事な逆転です。落ち着いていた」と評した。日韓を往復して力をつけてきた仲邑初段は夏休み入りと同時に韓国で2週間、囲碁の勉強をしたという。

 4月に最年少プロとなり、公式戦デビューはプロ同期の大森らん初段(17)に敗れたが、7月8日、ドコモ杯の予選でベテランの田中智恵子四段(67)に逆転勝ちし、10歳4カ月で公式戦初勝利。藤沢里菜女流本因坊(20)の最年少記録を更新した。

 指導する父親はプロ九段の仲邑信也さん(46)。母幸(みゆき)はアマチュア五段で囲碁のインストラクターだった。菫さんは毎日、朝起きると囲碁の勉強をしてから大阪の小学校に通う。なんと「碁の勉強に不要」と自宅にテレビがない。まな娘について、幸さんは「性格が悪いと言ってもいいほど気が強い」と評する。そういえば、大森初段に負けたときは悔しかったのだろう、バシンとたたきつけるように時計を止めていた。

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