夏休み中の安倍晋三首相は9月に行われる内閣改造・自民党役員人事について検討に入った。今回の人事でも菅義偉官房長官と麻生太郎副総理兼財務相は続投する見通しだが、その他の閣僚人事は「大幅交代になる」(自民党幹部)見通しだという。
最大の焦点は、8月7日に首相官邸で結婚発表したばかりの小泉進次郎厚生労働部会長の初入閣だ。38歳で衆院当選4回の小泉氏を抜てきすれば、メディアの注目を集め、安倍政権の求心力がさらに高まるのは間違いない。自民党内が進次郎氏の処遇を巡り、ザワついている。
「プライベートな会見を官邸で堂々とやる? 芸能人的な感覚だね。父親の純一郎さんが希代のポピュリストだから、その血を受け継いでいるんだろう。結婚も政治利用し、9月半ばに発表される第2次改造内閣の人事の前に将来の首相候補として存在感を見せつけたね」
自民党派閥領袖はこうぼやく。
だが、進次郎氏と自民党青年局時代、タッグを組んだ中山泰秀衆院議員は肯定的だ。
「進次郎さんとクリステルさんが官邸で会見したのは各メディア政治部への配慮だと思います。お兄さんの孝太郎さんが芸能記者たちに対し、お父さんの男泣きの話などをしてサービスすると、あらかじめ役割分担していたのでしょう。記者に対し、そうした配慮ができる人です」
官邸を訪れた後、進次郎氏はクリステルさんを伴って大勢の報道陣でごった返す地元・神奈川県横須賀市でも結婚報告。
クリステルさんといえば、まず浮かぶのは2013年に開催されたIOC総会での五輪招致スピーチで、「お・も・て・な・し」の心を手振りでアピールした姿。横須賀では官邸入りした白いワンピースから赤のパンツスタイルに着替え、集まった記者らを“おもてなし”した。
「もうフィーバーでした。政界のプリンス・進次郎の相手が一般人だったら、ここまで盛り上がらなかったでしょうが、『おもてなし』で一世風靡した滝クリですからね。山ちゃん(山里亮太)と蒼井優の結婚発表以上のフィーバーでした」(ワイドショー関係者)