だが、ハイレベルなメジャーリーグの投手たちに対し、すべてのコースを完璧に打ち返すことは難しい。

「すべてのコースを打ち返すことを目指すよりも、得意ゾーンに来たチャンスボールを確実に打ち返すことがカギとなる」(同前)

 新人で活躍した選手の多くが、2年目には成績が下落する「2年目のジンクス」を、大谷ははね返すことはできるのか。

「日本では1年目は打者中心で、2年目は投手で11勝、3年目に15勝。4年目で2ケタ勝利、22本塁打で“二刀流”が実った。MLBではここまで2シーズン、野手として主力級の活躍している。リハビリが順調に進めば、来季以降、投手としての活躍も可能」(野球雑誌編集者)

 2年目も後半戦を迎えた。来季は投手としての活躍も大いに期待できる。メジャーリーグでの大谷の存在感はさらに増していくに違いない。
(本誌・田中将介)

※週刊朝日オンライン限定記事