林:まぁ……、面倒くさそうですね。ヒロシさん本ですよね。うちの夫のルーツ。熊本の人ってめちゃくちゃ男尊女卑でしょう。

ヒロシ:そうですね。同棲してたときも、俺に茶碗を洗わせようとすることが信じられなかったです。僕一人だったら僕が洗うしかないんですけど、なんで一緒にいるのに俺がやらなきゃいけないんだって。

林:それはちょっと……。だけどきっと、いい子がいますよ。派手じゃなくて地味なタイプで。

ヒロシ:またこれもややこしくて、地味なのもイヤなんです。本当は地味な子が頑張って派手にしてるというのがいい。こういうこと言ってるから、無理なんです。

林:これからあらわれるかもしれないですよ。人生相談のおばさんのようになっちゃったけど(笑)。失礼だけど、山ちゃん(山里亮太)なんか蒼井優さんですよ。

ヒロシ:ですよねぇ。僕、「結婚しない」とは言ってますけど、蒼井優さんとだったら結婚します。

林:もう遅いって(笑)。だけど今日のお話を聞いてると、すごくおもしろい。テレビでこういう話をするのはイヤなんですか。

ヒロシ:ぜんぜんイヤじゃないですよ。ただ、こうやって一対一で話を聞いてくださるなら話せるんですけど、ひな壇で話すのは無理ですね。

林:ちょっと年のいった方で、切り返しがすごくうまい人たちがいるじゃないですか。ああいう人たちがうまく切り返してくれると、めちゃくちゃウケそう。

ヒロシ:そこがなぜか僕はうまく噛み合わないんですよね。ベテランの人たちも、「ヒロシという芸人は扱いにくい」と思ってると思いますよ。性格が暗いんで、なかなかキツいです。遅れてきたコンパみたいな……。

林:遅れてきたコンパ?

ヒロシ:すっかり盛り上がってる中にすっと入れられたみたいな気分。みんなもうでき上がってる中に、知らないやつがいつの間にか立っているという。

林:でも、今はヒロシさんみたいな若い人ってすごく多いんじゃないですか。

ヒロシ:たぶん多いと思うんですけど、僕みたいな人って隅っこにいるわけですよ。思ってることをあんまり言わない。声を発しないから今まで抑えられてたんですね。声が大きくて社交的な人が得するじゃないですか。でも、ネットが出てきたから、変わるかもしれない。

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