「納豆入りにしたほうが、摂取する脂肪を抑えられるので胃にやさしいですし、コレステロールのコントロールにもいいと思います」

 またもう一品、多めに作っておくと便利なのは「夏野菜の冷たいおでん」だ。

「少しのつみれやちくわに、たくさんの夏野菜を入れて煮含めるだけです。温かいまま食べてももちろんいいですが、ちょっと冷やして“おつまみ”にしても食が進むと思います。おでんのだし汁で寒天寄せも作っておいて、野菜と一緒に食べるのもおすすめです。寒天寄せは高齢の方にも食べやすいはずです」

 やはり健康な体は、健康な食生活によって守られるもの。食の知恵を駆使して、暑い夏を乗り越えよう。(ライフジャーナリスト・赤根千鶴子)

■鶏団子の長芋煮
【材料】(2人分)
長芋10cm(250g)、鶏団子<鶏挽き肉200g、長ねぎ(みじん切り)10cm、おろし生姜小さじ1、塩小さじ1/4、酒大さじ2、片栗粉小さじ1>、煮汁<だし汁2カップ、みりん大さじ1、薄口醤油大さじ1>、おろし生姜少々、青じそ5枚

【作り方】
(1)長芋は皮をむいて縦半分に切り、斜めに2cmの厚さに切る。(2)ボウルに鶏団子の材料を入れ、全部よーく混ぜる。(3)鍋にだし汁を用意し、みりん、薄口醤油を加え、中火にかける。フツフツしてきたら、(2)を団子状にして、次々に入れる。すぐにフタをして、5分煮る。(4)長芋を加えフタをして少し火を弱め、10分煮る。汁ごと盛り付け、刻んだ青じそ、おろし生姜をあしらう。

■山芋のトースター焼き
【材料】(2人分)
大和芋150g、だし汁3/4カップ(長芋の場合1/2カップ)、卵1個、桜えび(乾)大さじ2、三つ葉(刻んで)1/2カップ、塩小さじ1/4、醤油小さじ1/2、おろし生姜小さじ1/2

【作り方】 
(1)大和芋はボウルにすりおろし、だし汁、溶き卵の順に注ぎ入れ、泡立て器でなめらかに混ぜる。(2)(1)に塩、醤油、おろし生姜、桜えび、刻んだ三つ葉を加えてよく混ぜる。(3)耐熱容器に(2)を流し入れ、オーブントースターでこんがりふんわりと10~15分、表面においしそうな焼き色がついたらできあがり

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