巨匠ヴェンダース監督最新作 映画ライター「薄味な印象」

週刊朝日
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 カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた「パリ、テキサス」、監督賞を受賞した「ベルリン・天使の詩」など、映画史に燦然と輝く傑作を次々と世に送り出してきた、ドイツが世界に誇る現代の巨匠ヴェンダース監督の最新作「世界の涯(は)ての鼓動」。

 ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋に落ちたジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)とダニー(アリシア・ヴィキャンデル)は、別れの朝の痛みに、互いに生涯の相手だと気づく。だが、生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、MI‐6の諜報員であるジェームズには南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた。

 やがて恐れは現実になり、ダニーの潜水艇は海底で操縦不能になり、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまう。果たして、この極限の死地を抜け出し、最愛の人を再びその胸に抱きしめることはできるのか──?

 本作に対する映画評論家らの意見は?

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
住む世界の違う男女が恋に落ちたのち、離れ離れになって命がけの任務に励む。そこで愛を確信、再会を夢に見る、という特異な状況の下での愛の成長を見つめてスリリングだが、多少面白みに欠けるのがヴェンダース映画。

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