安倍首相の街頭演説で170センチの巨大立札が50枚以上も登場 公職選挙法の規定より大きいが…

桐島瞬週刊朝日
市川駅周辺にあった告知看板(撮影/桐島瞬)
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市川駅周辺にあった告知看板(撮影/桐...

 参院選投開票日前日の7月20日、安倍晋三首相は千葉県市川市と東京・秋葉原で最後の街頭演説を行った。15日には演説中に首相へヤジを飛ばした市民を北海道警が取り押さえたこともあり、現場はピリピリムード。一方、聴衆を集めるためか大量の告知看板も登場した。

「投入した警官は数百人規模。制服警官が目立つが、実は私服警官のほうが多い。首相にヤジを飛ばす聴衆がいたとしても、ウチらは北海道警のように排除はしません。ただし、すぐさま複数の捜査員がその人間の元へ駆け寄る体制はとっています」(千葉県警関係者)

 身動きが取れないほどの聴衆が集まったJR市川駅前に安倍首相が現れたのは午後6時前。だが、その3時間以上前から周辺には多くの警察官が配置され、国道から駅に向かう交差点には不審車の侵入を防ぐバリケードも置かれた。

 首相は演説なかで改憲への意欲にも触れつつ、多くの時間を年金、雇用対策などで自民党がいかに功績を上げてきたかをPRした。次に民主党政権時代を批判し、最後は「昔の恋人と一緒に投票を」と今回の選挙戦で使っているお決まりのフレーズで話を終えると、聴衆の列を回って握手を求めた。

 一方、市川駅の周辺には「内閣総理大臣安倍晋三来る!」などと赤字で書かれた告知看板が大量に登場した。

 公職選挙法では、ポスターや立札などを使う際の細かい使用規定がある。演説会場から離れた場所に掲示する立札は最大2枚まで。大きさは縦150センチ、横40センチを超えないもので、なおかつ選挙管理委員会が交付する証票を表示する必要がある。

 ところがこの日、電柱にくくりつけられていた立札のサイズは縦が約170センチメートルで、証票はどこにもつけられていなかった。

 しかも、数は2枚どころではない。1本の電柱の裏表に1枚ずつ張り合わせるように付けられたものが、国道14号線沿いに約50メートル間隔で並び、その距離は1キロメートルに達した。市川駅前も含めれば、立札の数は軽く50枚を超える。

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