こじれた親子の関係修復法 専門家「歩み寄りは“親の最後の仕事”」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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こじれた親子の関係修復法 専門家「歩み寄りは“親の最後の仕事”」

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岩下明日香週刊朝日#シニア
シニアの8大課題に備える! (週刊朝日2019年7月26日号より)

シニアの8大課題に備える! (週刊朝日2019年7月26日号より)

親から子どもへ 手紙の書き方 (週刊朝日2019年7月26日号より)

親から子どもへ 手紙の書き方 (週刊朝日2019年7月26日号より)

 最近、親子関係はうまくいっていますか──。人生100年時代、シニア世代とその成人した子どもの関係は多種多様。ときには仲がこじれ、すき間風が吹くこともある。ただ、終活を意識する年齢になったら、悔いの残らない人生を送るためにも、親子関係は修復しておいたほうがいい。親子で歩み寄る方法を専門家と一緒に考えた。

【親から子どもへの手紙の書き方はこちら】

 その具体的な方法を紹介する前に、そもそも、なぜ親子が仲直りする必要があるのだろうか。各地で終活セミナーを行いシニアの悩みや老親問題に答えてきた「百寿グループ」の代表で社会福祉士の山崎宏さんに聞いた。山崎さんによると、もつれた親子関係の修復は、人生100年時代の「備え」であり、最後の「親の仕事」であると説く。

「親子の不仲は、どちらかというと責任は親にあります。子どもを産んだのは親ですから。親はたいてい病気になったり、亡くなったりする側ですが、その世話をするのは子どもです。幼かったころ、子どもの笑顔に支えられて頑張れた時期があったことを思い出し、最後に親から歩み寄りましょう」

 親からすれば、子どもからのSOSはうれしいものだが、子どもは自立したとはいえ親から頼られることに慣れていないからだ。親が子どもに思うように、子が親に「何でもしてあげたい」と思うとは限らないのだ。

 長生きすれば必ず直面するのが、シニアの8大課題だ。「要介護」「認知症」「施設探し」「がん等の手術」「延命治療」「財産分与」「葬儀」「死後事務」と、いずれも子どもの協力を得ておきたいことばかり。親から子どもに「何かあったらこうしておいてね」という要望を元気なうちに伝えておけば、子どもは仕事や子育てを抱えていてもそれなりの対応ができる。

「80歳を過ぎたとき、子どもに疎まれても得はありません。親が方針を決めて子どもに伝えてこなかったら、いざというときに子どもが困ることになるのです」(山崎さん)

 つまり、親子関係の修復は、自身のエンディングに向けての準備の一つ。終活で子どもの協力を得たいのであれば、自分の老後プランを立てて、その財源を含めて共有することも大事だ。

「そうすると、親のエンディングを支えようという覚悟が子どもにも表れてきます」(同)

 親から子へ歩み寄るのが理想だとして、具体的にどうすればいいのか。


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