ゆりやん「笑いで、世界はつながれる」妄想する二つの人生

菊地陽子週刊朝日
 自分に、人生が二つあったなら。

 20代の半ばまで、よくそんなことを妄想していたゆりやんレトリィバァさん。子供の頃からお笑いとハリウッド映画が大好きで、将来はお笑い芸人になる夢と、アメリカで活躍する夢の二つを追いかけた。

「生まれ育ったのは、奈良の吉野です。全部で12人しかいない同級生が、全員吉本新喜劇に入りたかったほどお笑い好きで、小学2年生のときの発表会で、新喜劇の真似ごとをしたんです。そうしたら、結構ウケて(笑)。嬉しい、楽しい、最高という気持ちが体に満ち溢れた。それがきっかけで、お笑い芸人になろうと決めたんです。でも、高校受験のときは、もし志望校に落ちたら、アメリカに留学させてもらって、もう一つの夢であるアメリカ進出に向けて頑張ろうとも思っていました(笑)」

 大学では、映画コースを専攻。「こんな勉強、何の役に立つ? 映画関係の仕事に就けるわけじゃないのに」と愚痴る友人も少なくなかった。共感する部分もあったが、映画三昧の日々を送れることは楽しかった。

 ゆりやんさんといえば、先日、米オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演し、審査員相手に流暢な英語でやりとりしたことも話題になったが、英会話は、そのほとんどを洋画から学んだという。

「『このセリフを真似してみよう』『こういう言い方ができたらカッコいいかな』とか、好きで物真似をしているうちに、しゃべれるようになった。だから、“努力して英語を習得した”という感覚はないんです」

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