巨人の2番は今季リーグトップの26本塁打を放つ坂本勇人日本ハムもチーム2位の13本塁打(ともに15日現在)と長打力に定評がある大田泰示が2番で固定されている。そう考えると、2番・筒香も決して驚く起用法ではないかもしれない。

 ただ、日本野球の奥深さは機動力と小技にあることを指摘する声もある。昨年、西武がリーグ最多の792得点をたたき出したが、1番・秋山翔吾、3番・浅村栄斗(現・楽天)をつなぐ2番・源田壮亮の存在が脅威だった。
 
 他球団のスコアラーは、こう分析していた。

「源田は球数を相手に投げさせるから後ろの打者も球筋が見ることができる。ミートもうまいし、足も速いから塁に出たら神経を使って打者に集中できない。強打者ではありませんが、2番としてあんな厄介な選手はいません」

 「メジャー流」で坂本、筒香のような強打者を据えるか、日本野球を象徴するような小兵の源田や広島・菊池涼介を固定するか。チーム事情によって考え方は様々だが、2番がキーマンになることは間違いなさそうだ。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事