ミッツ・マングローブ「モノホン・三原じゅん子の気合の入れ方」

連載「アイドルを性せ!」

ミッツ・マングローブ週刊朝日#ミッツ・マングローブ
※写真はイメージです (c)朝日新聞社
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 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「三原じゅん子参院議員」を取り上げる。

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 テレビやラジオだと、公示日以降は選挙に影響するような発言を控える掟があります。紙媒体はどうなのでしょうか? 担当さんに確認すると「内容による」とのことだったので、とりあえず書きます。

 先日の国会での演説がいろいろな意味でとても印象的だった三原じゅん子さん。子役→アイドル→女優→カーレーサーなどを経て、政治家へと華麗なる転身をされ早9年。80年代の『ツッパリ姐貴系市場』をほぼ独占していた三原さんですが、82年には紅白歌合戦にも初出場し、紅組トップバッターを飾りました。ヒョウの頭を右肩に乗せ、そのままヒョウの体に右腕を通し、さらには右手でその尻尾を振り回しながら軽快にステップを踏むという、おおよそ初出場のアイドル(18歳)とは思えないアグレッシブな出で立ちで。

 当時の紅白では、特に序盤に登場する新人や若手は、バンドの演奏がやたら高速になるのがお決まりでした。おそらく後半のベテラン勢に時間調整のしわ寄せが行かないようにするための事前措置であり、トシちゃんもマッチも聖子も明菜もみんな通った道(特に78年の岩崎宏美『シンデレラ・ハネムーン』は圧巻!)です。もちろん三原さんもその『洗礼』を受けた結果、ただでさえアップテンポな曲が、もはや危険すら感じる速さに……。さすが現・自民党オートバイ議員連盟事務局長を務めているだけあります。さらに歌い方も、いつも以上にドスと巻き舌が炸裂しており、後ろで手拍子する紅組陣、中でも司会の黒柳さんの顔も心なしか引きつっていたような……。今も昔も「ここぞ」という大舞台では、格別なドスを利かせることで気合を高めてきた順子姐さん。言わばそれが彼女の本能なのでしょう。先の国会における怪気炎の折にも、できることなら肩にヒョウの頭のひとつも乗せたかったに違いありません。

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