田原総一朗「対中朝でトランプ豹変 米に寄り添う安倍外交への危惧」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「対中朝でトランプ豹変 米に寄り添う安倍外交への危惧」

連載「ギロン堂」

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田原総一朗週刊朝日#田原総一朗
田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数 (c)朝日新聞社

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数 (c)朝日新聞社

イラスト/ウノ・カマキリ

イラスト/ウノ・カマキリ

 驚かされたのは、米中首脳会談だけではなかった。6月29日、トランプ氏は文在寅大統領に会うために訪韓する直前、ツイッターで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に非武装地帯での面会を提案し、何と30日に南北軍事境界線のある板門店で、両首脳が握手して会談したのである。

 現職の米大統領として初めて北朝鮮領に足を踏み入れ、「素晴らしい瞬間を迎えた。軍事境界線を越えたことは大変光栄だ」と述べたそうだ。それに対して金正恩氏は「よからぬ過去を清算し、未来に向かうことになる」と答えたようである。さらに会談後、トランプ氏は記者団に「とてもよい会談だった。スピードではなく包括的な合意が重要だ」と、非核化交渉を急がない姿勢を示した。

 このトランプ氏の豹変は、どのように捉えればいいのか。

 米国の政界事情に詳しい人物たちに問うと、どうやら来年の大統領選挙の事情はトランプ氏にとって芳しくなくなりつつある、というのである。そして、トランプ氏自身、それがわかっていて相当焦っている、という。その原因は、トランプ氏のあまりにも極端な米国第一主義の押し付けが、米国にとってマイナスになるのではないかと少なからぬ国民が危惧し始めたのだと捉えられている。

 となると、そのトランプ氏に寄り添いすぎている安倍外交はどのように捉えればよいのか。

週刊朝日  2019年7月19日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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