オランダに敗れ、鮫島(3)ら選手をねぎらう高倉監督 (c)朝日新聞社
オランダに敗れ、鮫島(3)ら選手をねぎらう高倉監督 (c)朝日新聞社

 サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で、日本女子代表(なでしこジャパン)=FIFAランク7位=が6月25日、決勝トーナメント1回戦でオランダ=同8位=に1−2で敗れ、16強で姿を消した。

 過去2大会は優勝、準優勝と結果を出してきた。だが、今大会は4試合戦って、わずか1勝(1分け2敗)に終わった。

 何がマズかったのか。

 大会全体として、8強に7チームが入った欧州勢の強さが目立った。欧米勢は総じて体格やフィジカルで日本を上回る。日本はこれまでその不利を、細かなパスワークや豊富な運動量でカバーしてきたが、技術や戦術でも急成長した欧州勢に後れを取ったことは見逃せない。

 先取点を奪われたオランダ戦の終盤は、日本のペースで試合が進んでいた。しかし、チャンスで決め切れずに、最後に不運なPKで失点。2011年の優勝を知るチーム最年長のDF鮫島彩(32、INAC神戸)は、こう振り返った。

「チャンスはあったが、勝負どころで相手が上だった」

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