シニアにおすすめ30アイテム! 「自助具」で健康寿命のばすワザ

週刊朝日#シニア

【左・座ったままシャワー】温浴シャワーベンチ ... (16:00)週刊朝日

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 年を取ると筋力は落ち、ものは見えづらく、話も聞こえにくい……。しかしそれがどうした! ちまたには高齢者の生活を支えるアイデアグッズがたくさんある。活用すれば、自立生活一直線だ。記事の最後には取材をもとに編集部が選んだ「シニア向けのお助けグッズ30」を紹介する。

【「シニア向けのお助けグッズ」一覧はこちら】

 まずはお助けグッズを使いこなした専門家の体験談を紹介する。日本フィランソロピー協会シニアフェローで、高齢者の生活に詳しい土堤内(どてうち)昭雄さんは、昨年、実母を見送った。亡くなる1年前まで自立生活が送れたのは、お助けグッズを多く使ったから、と振り返る。

「お節介って、節度ある介入って書きますね。過剰にならずに、本人ができる能力をぎりぎり生かしつつ、人生の補助輪を付ける。そして寄り添う。高齢になってADL(日常生活動作)が低下しても、大げさな福祉道具を取り入れることなく、身近なものを工夫して使うだけで安心して暮らすことができるのです」

 たとえば、起き上がりをサポートする手すりをベッドに置いたり、安定した椅子を玄関や洗面所などに置いたり、テレビの音を手元で聞けるスピーカーを置いたり。夜中にトイレに起きても目がさえないよう、ほんのりとした明かりに調節可能な照明器具を付ける配慮もしたという。

 編集部が選んだお助けグッズの多くは「自助具」と呼ばれるもの。文字どおり「自らを助ける道具」だ。自身で使える能力を最大限引き出し、人の力を借りず、自立して動くことが、「要介護に至るまでの期間を延ばすことにつながるんです」(土堤内さん)。

 その人に合った自助具をどう選ぶかは、日常生活をよく「観察」することから始まる。土堤内さんは、母親がカーテンにつかまって歩く姿を見て「あそこに手すりが必要だな」、冷蔵庫にいつまでも飲まないペットボトルがあるのに気づいて「握力がなくてふたが開けられないんだな」、台所で炎に顔を近づけている姿を見て「視力が落ちて、炎が見えていないのかも」など、さまざまな気づきがあった。同居をしていたからこそ「観察」ができたという。

 いろんな自助具を調べるために、東京都武蔵野市の市立高齢者総合センターを訪れた。

 センターに入ると、貸与用の車椅子がずらりと並んでいた。車椅子に置かれた車椅子用クッションも硬すぎず軟らかすぎず、体圧分散効果の高そうなものだ。

 別室で自助具を見せてもらった。握力が衰えても握りやすい箸やスプーン、フォークはデザインに「これなら便利だろうなあ」という工夫がある。内部に傾斜がついていて、首を傾けなくてもそのまま最後まで飲めるコップなど、体力の落ちた人に役立ちそうなものがいっぱいある。毎日のことだからこそ、食事にかかる負担を軽減できると、体力も温存できそうだ。

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