超少子高齢化のこの国、年金制度が今のまま上手くいくわきゃないと薄々感じている人だっている。テレビではこの件についてコメンテーターが、「前からいわれていることだし、もうわかっているだろう」というようなことを物知り顔で話している。が、そんなあいまいにしていいことじゃないと思う。

 年金に生活のすべてを頼っている人、頼ろうとしている人、一部生活費の補填に年金を使っている人、そうしようと思っている人たちにとって、急にダメになりました、急に減額されることになりました、ていわれるのが一番こたえる。生死に直結する話だから。

 政治は国民を守るためにあると思ってたが、安倍自民に国民の命を守る気はあるんだろうか?

週刊朝日  2019年7月5日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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