愛媛・西条高時代に通算48本塁打を記録し、「伊予のゴジラ」と呼ばれていた。17年8月18日の中日戦では伊藤準規から広いナゴヤドームの右翼席上段にたたき込み、球場がどよめいた。

 投手として伸び悩んでいた時期には野手転向の話が何度も持ち上がっていた。投手としてのスケールの大きさを考えると、野手一本にするのももったいない。二刀流でのプレーを見たい選手だ。

 上原は日本人左腕では最も高い身長190センチから投げ下ろす150キロを超える直球が武器だ。プロ4年目の今年は先発ローテーション入りを期待されているが、打撃センスも注目されている。

 昨年6月18日の広島戦では福井優也(現楽天)のフォークをマツダスタジアムの右翼席中段へ運んだ。左打者で50メートル5秒7と足も速く、栗山英樹監督がドラフト指名時から投打の二刀流の可能性に言及するほどその身体能力は高い。

 日本ハムは入団当時に大谷の意思を尊重して二刀流でのプレーを後押しした経緯がある。打者としての可能性を引き出すために、上原が二刀流に挑戦しても不思議でないだろう。(梅宮正宗)

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