椎名桔平 俳優として「イノセントになれる神聖な時間」とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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椎名桔平 俳優として「イノセントになれる神聖な時間」とは?

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菊地陽子週刊朝日
椎名桔平(しいな・きっぺい)/1964年生まれ。三重県出身。93年、映画「ヌードの夜」で注目され、以降「GONIN」など石井隆監督作品に立て続けに出演。久坂部羊原作のドラマで主演するのは、2015年の「破裂」(NHK)に続き2度目 [撮影/写真部・片山菜緒子、ヘアメイク/知野香那子、スタイリスト/中川原寛(CaNN)]

椎名桔平(しいな・きっぺい)/1964年生まれ。三重県出身。93年、映画「ヌードの夜」で注目され、以降「GONIN」など石井隆監督作品に立て続けに出演。久坂部羊原作のドラマで主演するのは、2015年の「破裂」(NHK)に続き2度目 [撮影/写真部・片山菜緒子、ヘアメイク/知野香那子、スタイリスト/中川原寛(CaNN)]

 安楽死を扱うシーンの撮影が始まったとき、現場にいた誰もが一斉に口をつぐんだ。死という概念に向き合う瞬間、静寂があたりを支配した。

「これは、共同作業の醍醐味でもあるんですが、何か、大事なテーマを扱ったとき、その場所に参加していた人の気持ちが、一斉に研ぎ澄まされることがあります。本番前も、『この語尾はこう変えたほうが』とか、『このときの視線は』とか、一般の視聴者が見たら、細かすぎるようなことにまでとことんこだわって、いいものを作り上げようと必死になっている。頑張って覚えたセリフだって、OKが出てしまえばもう二度と使えない。でもそうやって無我夢中になっているときが、俳優としてものすごくイノセントになれている、ある種神聖な時間だと感じます」

「連続ドラマW 神の手」は、終末期医療における安楽死の是非を問う医療サスペンスである。椎名桔平さんが演じるのは外科医・白川泰生だ。

「白川は、がん患者を安楽死させたことで、激流にのみ込まれていきます。彼は決してスーパードクターじゃない。でも、だからこそ、『自分だったら?』と自分に照らし合わせて、人間の限界について考えられる、ある意味でピュアさを保ち続けている医師なんだと思います。重いテーマのドラマですが、視聴者の方も、こういう作品に触れることで、終末期医療に対する自分の考えを明確にすることができるはず。誰にでも起こりうる未来の話ですから、まずは、そこに目を向けてみることが大事なんじゃないかと思いますね」


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