ゴルファーの丸山茂樹氏は、歴代2位タイとなるツアー連続優勝11年を記録した池田勇太選手を称賛する。
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国内男子ツアーの「ミズノオープン」(5月30日~6月2日、茨城・ザ・ロイヤルGC)は、33歳の池田勇太が優勝しました。去年の9月以来の優勝で、連続優勝記録を11年に伸ばしました。
すごいですね、立派ですね。今年は思うようなゴルフができてない中、何かのきっかけで3日目に爆発してトップに立って、そのまま逃げ切るという。ワンチャンをものにできる強さってのも、すごいですね。
これで永久シード権獲得の25勝まで四つになりました。まだ若いし、そこは余裕でクリアしていくでしょうけど、僕からしてみると、勇太はもっと上にいける。ワールドランキングも常に安定したところにいるようなスーパープレーヤーでいてもらいたいと思うんです。
これを機に、シーズン後半に向けてまたいいゴルフをして、ワールドランキングで来年のマスターズも行ってもらってね。東京オリンピックの日本代表の椅子をキープしてもらいたいと思いますけどね。そっちの方が大事です。
彼とは3年前、リオデジャネイロのオリンピックに一緒に行きました。国を代表する選手になるってことの重要さをね、よく分かってますから。リオが終わったあとに、そういったことに関しての長いメールをもらいました。あのときの気持ちをずっとどこかに持ってると思うので、間違いなく東京オリンピックに向けての目標も立ててるはずです。
ツアーの連続優勝が11年になって、歴代2位タイなんですね。トップがジャンボ(尾崎将司)さん(72)の15年ですか。なるほど。でもまあ、そんなとこじゃなくてね。そんな記録なんかは別にいいじゃないですか。日本人はやたら記録、記録ってこだわるんですけど、もちろん記録も大事かもしれないけど、「らしい」ゴルフをずっとしててほしいですよね。
11年も最前線で活躍してると、いろんなことが起きてくるのがスポーツの難しさでもあるんですよ。だから記録どうこうでプレッシャーなんか感じることなく、イキのいいゴルフを、ファンに見せてもらえたらいいんじゃないかと思いますけどね。