世界が認めた「日本のウイスキー&ジン」 “故郷”は小さな蒸留所 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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世界が認めた「日本のウイスキー&ジン」 “故郷”は小さな蒸留所

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鮎川哲也週刊朝日
撮影/写真部・加藤夏子

撮影/写真部・加藤夏子

 日本が造る洋酒が世界で注目を集めている。そこで、「イチローズモルト」のベンチャーウイスキーと「季の美」の京都蒸溜所の現場を訪ねた。

【写真特集】世界が認めた「日本のウイスキー&ジン」

■秩父で花開いた「ウイスキー」

「いろんな、いい偶然が重なりあって独特のイチローズモルトが生まれたのだと思います。でも偶然は必然かもしれません」

 そう話すのは英国で開催されるワールド・ウイスキー・アワードで2017~19年と3年連続で世界一に輝いた「イチローズモルト」を製造するベンチャーウイスキー秩父蒸溜所の吉川由美さん。

 社員が23人と少人数のため、仕込みや樽詰めなど、ウイスキー造りに関わるあらゆる仕事をみんなで行う。機械があまり導入されていないため、多くが手作業だ。手間はかかるが、ウイスキー造りのすべての工程をきめ細かく管理できるという。

 麦汁の発酵は、ステンレス製の発酵槽を使うことが多いなか、ベンチャーウイスキーではミズナラの木桶を使うのが大きな特徴である。木桶は洗浄など管理が大変だが、乳酸菌がすみつき独特のまろやかさと風味が生まれるという。

「愛好家が集って造っているウイスキーと言ってもいいですね。いろんな人に秩父のウイスキーを楽しんでほしいですね」

 吉川さんは誇らしげに微笑んだ。

■和のボタニカルを生かした「ジン」

「神聖な京都の空気のような透明感、歴史や伝統を受け継ぐ深みなどを感じてもらえるジンを造りたいです」とはプレミアムジン「季の美」を生み出す京都蒸溜所のデービッド・クロールさん。誕生したばかりだが、The Gin Mastersで最高賞など、数々の賞を受賞。ジンの概念を変えたいと意気込む。

 京都蒸溜所や秩父蒸溜所など、日本のマイクロ・ディスティラリーは新たな挑戦を続け、これからも世界の注目を集めることだろう。(取材・文/本誌・鮎川哲也)

週刊朝日  2019年6月14日号


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