粗悪な棺桶で腐敗も…「格安葬儀」トラブル防ぐ3つのポイントとは

田茂井治週刊朝日

※写真はイメージです (Getty Images) (08:00)週刊朝日

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「家族葬」「直葬」「一日葬」といった低価格の葬儀サービスを利用する人が増えている。立派な白木の祭壇を用意し、100人規模の参列者を伴うこれまでの葬儀は少なくなりつつある。だが、格安の葬儀の中には、思わぬ“落とし穴”もあるので注意したい。

【納得できる葬儀をするためにはどうしたらいい?】

 低価格の葬儀サービスを行う悪質な会社の中には、こんなトラブルもあるという。

 都内の葬儀関係者によると、「業界で“スケスケ棺”と呼ばれている棺桶を使っているところもある。内張りの生地がペラペラで、シースルーのように棺の木目が内側からも透けて見えてしまうからそう呼ばれてます」と話す。

 20年以上前から流通している中国製の安い棺は「糊付けが甘いため、納棺して病院の霊安室から斎場に運び出そうとしたある業者の棺の底がボコッと抜け、遺体の肩がはみ出しているのを見た」と話す葬儀関係者もいる。

 葬儀ユーチューバーとして知られる佐藤葬祭の佐藤信顕社長が言う。

「棺の組み立てには技術を要します。私が幼いころから口を酸っぱくして言われていたのは、『棺の底蓋は釘で止まるもんじゃない。糊で止まるもの。だから、糊をケチるな』と。釘は簡単に抜けないスクリュー釘を、斜めに互い違いに打つことで、負荷がかかっても簡単に外れないようにしなくてはなりません」

 技術料と人件費がかかるため、原価2万円程度の棺でも普通は売価が8万円程度になるという。

「そういう技術的な素地の必要性を知らずに棺代をほぼ原価で計上すると、粗悪な棺が流通しやすくなる」(佐藤氏)

 また、低価格の葬儀サービスのコスト構造が、利用者とのトラブルの根底にあるとの指摘もある。新規顧客の獲得が容易になった一方、提携する葬儀屋は利幅が小さくなっている。

 実は低価格の葬儀サービスでも、発生するコストは一般葬とほとんど大差ないという。

 葬儀関係者によると、大きく異なるのは寝台車、人件費、棺くらいという。ただ、一般に葬儀屋は寝台車を保有しているが、「寝台車が埋まっている場合には、外注せざるを得ない」(同)という。

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