『紀州のドン・ファン殺害「真犯人」の正体 ゴーストライターが見た全真相』(講談社+α文庫)などの著書がある吉田隆さんはこう話す。

「新妻と結婚したのは愛情が欲しかったんでしょう。高級クラブに通って女性を誘ってエッチしても愛がないのでは寂しい。妻と知り合ったのは一昨年の12月で、それから2カ月後の昨年2月に結婚しました。ドン・ファンのほうから籍を入れたいと申し込んだのです」

 野崎さんから妻には毎月100万円の「お手当て」が支払われていたという。

「彼は遺産が誰に行くかということは全く気にしていませんでした。子供もいないし、妻には自分のことをちゃんと面倒みてくれという気持ちがありました」(吉田さん)

 竹田さんは夫婦となった2人の日常生活をこう語る。

「社長は肛門(こうもん)の締まりがなくて、風呂に排泄(はいせつ)物が浮くこともあった。垂れ流しの状態で、歩いたところに排泄物がこぼれていることもありました。体調が悪くて、東京の病院に通っていました」

 そんな状況だったので、妻も困っていたという。

「妻は社長とあんまりエッチしたくないと言って、逃げ回っていましたね。1階の私のところにばかりいたから、『2階の社長のところに行ってよ』と言ったこともあります。お金のために我慢していたのかもしれません。『そんなんならいてもらう必要ない』と社長も怒ったことがある。『離婚届を書いたから見ろ』と妻に見せたこともありました」

 野崎さんのセックスへのこだわりは最後まで強かったという。

「社長がデリヘルの子と遊んでいて、ホテルの近くで何時間も待たされたこともありました。妻の前につきあっていた元モデルの女の子も家によく来ていた。その子は、『社長が勃たないのを勃たせるのが上手なの』などと私に言いにくるの。社長がまさか別の女性と結婚するとは思わなかったらしく、ショックを受けていました」

次のページ
「いい女と寝るのが男の夢だ」と語っていたが・・・