指原莉乃(タレント)/1992年、大分県生まれ。2007年、AKB48のオーディションに合格。13年にグループの選抜総選挙で初の1位になり、センターを務めた楽曲「恋するフォーチュンクッキー」が大ヒット。15年からは3年連続で総選挙のトップに=4月28日、「指原莉乃 卒業コンサート ~さよなら、指原莉乃~」で (写真=朝日新聞社)
指原莉乃(タレント)/1992年、大分県生まれ。2007年、AKB48のオーディションに合格。13年にグループの選抜総選挙で初の1位になり、センターを務めた楽曲「恋するフォーチュンクッキー」が大ヒット。15年からは3年連続で総選挙のトップに=4月28日、「指原莉乃 卒業コンサート ~さよなら、指原莉乃~」で (写真=朝日新聞社)

 4月28日の卒業コンサートをもってHKT48を卒業したタレントの指原莉乃。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。

【松本人志や渡辺麻友も駆け付けた卒業コンサート】

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 彼女が初めて「AKB総選挙」で1位になったときは、まさかこんなフツーの子がって、目を疑ったもんだけど、今やグループの顔。そんな彼女がHKT48を卒業して、今年は総選挙も見送りに。平成も終わって、アイドル界もいよいよ転換期ってことかもね。

 平成のアイドルは雲の上から降りてきて、みんなでその成長を見守る存在に。握手会だ何だって、どんどん身近になったけど、引き換えにスターの輝きはまったくなくなったよな。そんな平成アイドルを象徴するような彼女の卒業コンサートの衣装が、昭和のザ・アイドルみたいな純白ドレスって……。意味がわかんないんですけど。

 襟のフリルや裾の切れ込みがなければ、これはほぼウェディングドレス。しかも貸衣装の安いヤツ。おまけに年齢ともぜんぜん合ってないから、アイドルのコスプレみたいだよ。安っぽいし、卒業したあと、どんなタレントになりたいのか、ファッションからはまったく見えないよね。この調子だと令和のアイドルはさらに大衆化して、レベルがダウン……そんなイヤな予感しかしないのは、あたしだけ?

(構成/福光恵)

週刊朝日  2019年5月24日号