季節のグリーンスープ (撮影/写真部・松永卓也)
季節のグリーンスープ (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】菜箸、もしくは穴あきお玉などを使って、溶き卵をゆっくり細く回し入れる。(撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】
菜箸、もしくは穴あきお玉などを使って、溶き卵をゆっくり細く回し入れる。(撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「季節のグリーンスープ」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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 新緑のまぶしい季節になりましたね。4~5月は、私はよくグリーンピースのスープを作ります。グリーンピースは豆ごはんにしてもおいしいですが、玉ねぎと一緒にバターで炒めてスープにしてもおいしいんです。一粒一粒に凝縮された、豆の甘みを堪能できますよ。

 素材を炒めてクタクタッと煮て、仕上げに溶き卵を投入するだけ。ふわふわの卵は食べやすいですから、ご高齢のご家族にも喜ばれると思います。グリーンピースは食物繊維が豊富ですし、卵は良質なたんぱく質。一緒にバランスよく摂取して、からだをいたわりましょう。

 このスープにベーコンを足すのも、もちろんありです。ちょっとかたくなったバゲットを浸してもいい。ベーコンやバゲットが加われば、それだけで立派な“夕飯つまみ”になります。朝食や昼食として活用するときは、このスープと季節のフルーツという組み合わせもヘルシーでおすすめです。

 普段の食事はやはり手軽に作れるものが重宝しますよね。ササッと作り、大人は“ひとやすみ”の時間を大事にしましょ。私は少~し、ひとやすみが多すぎるかもしれませんが(笑)。

(構成・赤根千鶴子)

■季節のグリーンスープ
【材料】(2人分)グリーンピース100g、玉ねぎ60g、卵1個、固形コンソメ1/2個、水400ml、バター大さじ1、塩・胡椒少々
【作り方】(1)鍋にバターを熱してグリーンピースと薄切りの玉ねぎを炒め、水とコンソメを入れ中火で煮る。煮立ったら弱火にして、さらに5分煮る。(2)溶き卵を、箸などを使って細く垂らして入れ、火を通し、塩、胡椒で味を調える。

週刊朝日  2019年5月24日号