大谷翔平は自身との戦い? 東尾修が復帰後のポイントを解説

連載「ときどきビーンボール」

東尾修週刊朝日#東尾修
昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果たした大谷翔平(Getty Images)
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昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果...

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が、ケガから復帰し、打者として試合で結果を残している大谷翔平選手にエールを送る。

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 エンゼルスの大谷翔平がメジャーリーグに復帰した。復帰戦となった5月7日(日本時間8日)のタイガース戦では、いきなり3番に入った。昨年9月末の試合に出てから7カ月以上もあって、しかもマイナーでの試合出場もなく復帰したことに、とにかく驚いている。

【写真】昨年10月の右ひじ手術以来の復帰を果たした大谷翔平

 打者でも、投手でも、本来はキャンプからオープン戦を戦ってレギュラーシーズンに入っていく。いくらシート打撃などで打席を重ねても、試合でしかわからない局面の変化への対応がある。一つひとつの球種に対するアプローチの微調整は生きた試合の中でしか養えないものもある。その過程をすっ飛ばして、メジャーの舞台でクリーンアップにいきなり起用されるのだから驚きでしかない。

 もちろん、異例の調整には、球団が調整を管理下に置きたいというのがあるだろう。マイナーの試合に出れば、3時間前後の試合の中で4打席程度しか立てず、しかも、死球のリスクもある。マイナーの投手を呼んでの実戦形式の打撃練習であれば、少ない時間の中で打席数も踏めるし、コントロールできる。

 ただ、その「コントロール」は相手のある試合の中ではままならない。一方で、大谷は自身を「コントロール」しなければならない。そこが一番難しい闘いとなるだろう。復帰戦となったタイガース戦を見たが、ボールの見極めはしっかりできていたし、スイングも強くできていた。だが、右ひじに負担をかけまいとすればするほど、相手投手はまず、外角に落とす球が増えるだろうし、そこに対応するようになれば、今度は内角を速い球で突いてくる。タイミングがずれ、右手1本でバット操作をした時にどのような負荷がかかるのか。詰まらされた時には、どうか。想定外の動きが加わったら、何が起きるのか。それは誰にもわからない。

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