鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
病気の原因も根本の「背骨」にある?(※写真はイメージです) (c)朝日新聞社
病気の原因も根本の「背骨」にある?(※写真はイメージです) (c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「家庭内の音」について。

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 今日は家族の音問題。一緒に暮らしていると夫婦間、家族間で、いろんな音に対する悩みが尽きないようですね。一番多いのが、食べるときの音。

 あれって一度気になるともう止まらないですよね。結婚してしばらくは気にならなかったのに、ある日突然、夫の咀嚼音が気になり始めて、言うに言えずイライラが募っていく。いびきの音で悩む夫婦も多いですね。夫のいびき。それをきっかけに別々に寝始める人もまわりに結構います。僕もいびきが大きかったのですが、最近、100キロの体重を5キロほど減らしたところで、いびきがなくなったって言うんですから、これは改善の方法があるのかもしれません。

 そして。最近、僕が妻にしきりに注意される音があります。それは家で歩く音。僕が家を歩いていると「うるさい! もっと静かに」と言われることが多くなりました。最初は聞き流していましたが、あまりにも言われるので、あるとき僕ははっきり妻に言ってしまいました。「無理だよ! 昔から歩き方変わってないから」と。家の中の歩き方を変えるって、これだけは無理だと思い、妻にはっきり伝えたのです。が、妻も言ってきました。「これだけは譲れない」と。僕も引くに引けなくなって「俺だけじゃないでしょ。みぃ(妻)だって、歩くとき、音出てるよ」と責めてみると、妻が「私は音は出てないよ。絶対に」と。そして「見てよ! 今歩くから」と目の前で歩くのだが、その歩き方がまるで忍者のような摺り足。なので「いやいや、そんな忍者みたいに歩いてないでしょ」と言うと、「普段からこうだって」と妻も引かない。結局、結論は出ないまま。

 ネットで調べてみると、家の中を歩く音で悩んでる人も多いようで、きっかけは引っ越し。新しい家の床のフローリングのちょっとした状態で、音が強く鳴ってしまうのだとか。目には見えないが、床と床の接着の仕方がうまくいってなかったりすると、歩くだけで床の音が大きく鳴る。そのためにリフォームをしてる人もいるようです。うちも、一昨年、引っ越しをしています。前の家のときには言われなかったので、今住んでる家の床の問題なのかもしれないと思ったり。

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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