「7月16日から株式の取引ルールが変わり、権利付き最終日は権利確定日の2営業日前となります。これは、株式の決済が現状の3営業日後から2営業日後に変更されるためです。権利付き最終日と権利落ち日が遅くなります」(証券関係者)

 具体的には、今年6月の場合、25日が「権利付き最終日」で26日が「権利落ち日」だが、今年7月の場合は29日が「権利付き最終日」となり、30日が「権利落ち日」となる。

 このほか、株主優待の特徴として覚えておきたいのは以下5点。

(1)年1回だけでなく2回の権利確定もある
(2)年2回の場合、優待内容が1回目と2回目で変わる場合がある
(3)所有株式数に応じて優待内容がグレードアップするケースが多い
(4)割引券などの場合、使用金額の制限などがある
(5)優待品の発送は権利確定から数カ月後となる

 中でも、(1)~(3)の具体的なケースをあげると、「イナバ物置」で有名な稲葉製作所の場合、100株以上300株未満所有の場合、7月末の権利確定でオリジナル図書カード1千円相当が年1回もらえる。

 しかし、1千株以上の所有だと、7月末の権利確定で、複数の地域特産品もしくはオリジナル図書カードの中から1品選択(3千円相当)に加え、1月末権利確定で、オリジナル図書カード1千円相当が加わることになる。株主優待の内容は、企業のホームページなどでチェックしてもらいたい。

週刊朝日  2019年5月24日号より抜粋