プロゴルファーの丸山茂樹氏が、平成を振り返る。
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いやあ、やってきましたね。令和の時代が。
僕はプロデビューが平成4(1992)年で、令和元年にシニアに転向ですからね。これをいいきっかけにしたいと思います。新たな思いを持って、違う世界に挑戦するという気持ちを高めていきたいですよね。
平成の30年と少しを振り返ると、僕にとってはもう、最高の人生であり、時間だったと思います。
日大の学生のときに平成になって、ゴルフの調子もよく、プロデビューして。そこからずっとプロゴルファーとして、ほんとにいい人生を歩ませていただきました。僕にとっては、平成は最高の時代でした。
その中でもよかったことといえば、ジャンボ(尾崎将司)さん(72)という日本のスーパースターのゴルフを目の前で見続けられたことと、タイガー・ウッズ(43)という世界的なプレーヤーのゴルフも、すぐ近くで見てきたということですよね。悪いことといえば、日本で大きな震災が2回あったってことじゃないですかね。
あんまり、自分のこと興味ないんですよね。ハハハ。それでも自分のことでよかったことを挙げるとしたらもう、2002年のワールドカップ優勝です。
伊澤利光さん(51)と組んで、平成14年にメキシコで開かれた「世界ゴルフ選手権EMCワールドカップ」で勝ちました。日本チームの優勝は45年ぶりだったんです。これが一番ですね。当時はオリンピックにゴルフはなかったですから、国を代表した喜びっていうのはワールドカップしかなかったんですよね。